野菊:秋に咲くキク科の花
野菊といった時に、必ずしも秋限定というわけではないのですが、いわゆる野菊というイメージに合いそうな花(個人的感想)を集めてみました。タンポポ亜科は別に項目を作っています。
キク科 シオン属
白山菊(シラヤマギク)
キク科 シオン属
別種のヨメナ(嫁菜)に対して、この種をムコナ(婿菜)と呼ぶことも。
ヨメナ同様に食べられますが、その味はヨメナには及ばないそう。
野紺菊(ノコンギク)?
キク科 シオン属
とても見た目の幅が広く、植物園で札を見て驚くことも多いノコンギク。色の濃淡はもとより、花のつき方や花びらの数など多様で、園芸種ではないかと思うほどのものもあります。
小説「野菊の墓」の野菊とは、この花ではないかという説があるそうです。
嫁菜(ヨメナ):カントウヨメナ?
キク科 シオン属
こちらも紫の濃淡には個体差が大きく、かなり淡い色のモノもあります。若い葉は食用。
撮影時は小さな群落になっていたのですが、一年後には跡形もなく消えていました。悲しいので猛暑のせいということにしておきます。
チョクザキヨメナ(猪口咲き嫁菜)
キク科 シオン属
漢字では「猪口咲き嫁菜」。
別名:オビトケコンギク(帯解紺菊)。
ノコンギクの変種で、花期は10~11月。
シロヨメナ(白嫁菜)
キク科 キク属
シマカンギク
キク科 キク属 花期10~12月。
小石川植物園の薬草保存園にて。このページの中では個人的に野菊のイメージに一番しっくりきます。
私の出身地九州の山中にはこんな感じの小菊がたくさん咲いていましたが、この種なのでしょうか。
イソギク(磯菊)
キク科 キク属
日本(紀伊半島)の固有種。
花期は10~12月。
ノジギク(野路菊)
キク科 キク属
西日本中心のキク。
咲き終わりには花弁が赤味を帯びます。
花期は10~11月
アワコガネギク
キク科 キク属
漢字では「泡黄金菊」。
別名は「菊渓菊(キクタニギク)」
丸く咲く姿が泡のようだということでついた名前だそうです。
小菊など(家菊・園芸種)
キク科 キク属
小菊、中菊あたりまでで花弁少なめのものは、イメージ的に野菊に近いかなぁと思います。
田園地帯の畑の隅に仏壇花として植えてあったりもします。切り花はご近所への手土産になっていたと生活に根付いた花です。
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