初秋の赤塚植物園・花. ’23 9月下旬
秋景色まではもう少し時間がある気がしますが、色づき始めの木の実など見られるといいなと思いつつ行ってきました。
野草の道
ゲンノショウコ(現の証拠)
「煎じて飲めば腹痛や下痢に非常によく効く」ので「現の証拠」。とても憶えやすい花の名前です。
7月~10月と花期の長い花ですが、9月下旬のこの時期もきれいに咲きそろっていました。
山歩きをするときもよく見る花で、ほとんどの場所で年々咲き広がっていく印象なので、楚々とした外見に似合わず強い花なのでしょう。
白花と紫がかったピンクの花があり、赤塚植物園には両方咲いています。両方並んでいるところも撮ったのですが、白花に虫が載って揺らしていてピンボケになってしまいました。
シラヤマギク(白山菊)
野菊の中では小さな花で、別名「婿菜(ムコナ)」。ヨメナ(嫁菜)と比べると草丈が高く(1~1.5m)、花が小さく、ちょっと花びらが厚いかな? ヨメナと同じく春の若芽は食用にできるそうです。
この花も真夏から10月ぐらいまで咲きますが、9月下旬の今も赤塚植物園ではまだ見頃でした。
ただ、丈が高いので倒れてしまうことが多く、台風のあとは厳しいかもしれません。こちらも園内のあちこちに咲いています。
シモバシラ(霜柱)
冬の寒い朝、茎の根元の水分が凍ってシモバシラができることで有名な植物ですが、花は秋です。
赤塚植物園でも数か所に生えています。
通常、植物園は9時開園ですが、冬にシモバシラができた日は少し早く中には入れたと思います。今もそうなのかは不明ですので、行かれる際は前もって開園時間を確認されてくださいね。
私も一度だけ開園を待って撮らせてもらったことがあるのですが、その日きれいにシモバシラが出ていた場所に15人以上がカメラを向けていました。
キラキラ朝の光を浴びてとても美しかった…のですが、私は対人面が苦手なので、一回見られたからもういいかなと思っています。
「カリガネソウ」もちらほら咲いていました。うまく撮れなかったので画像はありません…
ウエルカムセンター周辺
カラスノゴマ
8~9月の晩夏が花期とのことで、9月下旬はもう終わりに近い感じでした。
入口正面の池の周囲に咲いています。
サワギキョウ
カラスノゴマと同じ場所に咲いています。この日はトンボが2匹、隣り合わせに止まっていました。
まだまだ最高気温30度越えの日々ですが、こういう光景を見ると秋になるんだなと実感します。
強いアルカロイドを持つ有毒植物だそうです。知らなかった…。
コガマ
入って左手の池に数本あります。
ちょうど上の部分が隠れてしまいましたが、その部分で他のガマと見分けるらしいです。
両手に余るほどには撮ってきましたが、やっといい感じに撮れました。扱い方がわからずに押し入れにしまっていた貰い物のレンズを持ち出して。(「なんちゃってマクロ」といわれているもの付きの望遠レンズ)
スイフヨウ(酔芙蓉)
朝に白花で咲き始め、午後から夕方にかけてどんどんピンク色に変わっていくスイフヨウ。
この、ほんのり色づいたのは花姿は午前11時ぐらいだと思います。また機会を作って午後に撮りに行ってみようと思います。
芙蓉は花びらの柔らかなドレープ模様の繊細さと、のっぺりした葉っぱの対比も面白いです。
万葉・薬用園
イタドリ(虎杖)
別名、スカンポ(酸模)。春先の太いアスパラガスのような新芽は生食可能。そうたくさん食べられるものではないのですが、子どものころ、私はついついたくさん採ってしまっていました。
かなり成長の早い若芽は、中が空洞でまさしくタケノコのよう。草姿も均整がとれ、ちょっと庭に植えたくなるような植物です。(個人的感想です)
ナンバンギセル
寄生植物は、荒川河川敷にたくさん生えている「ヤセウツボ」もそうですが葉緑素を持っていません。そのため緑色ではなく枯れ枝のような色です。
咲いていれば撮りますが、ナンバンギセルは少し抵抗があります。緑色がない植物に、感覚的に生命感を感じない気がするのです。彼らとて命をつないでいることには違いないのですけれどね。
万葉薬用園には「メドハギ」なども咲きはじめていました。
ケヤキ広場 / 針葉樹の森
マルバハギ
ケヤキ広場の石段のところにマルバハギが咲き始めていました。
1cmぐらいの濃桃の蝶形花。萩は桃色やピンクではなく「紅紫色」と呼んだ方が相応しいかも知れません。
1週間ぐらい先が見ごろでしょうか。
コウヤマキ(高野槙)
春に伸びてきた新芽が伸び切り、秋冬の休眠期に入ります。
私はこのコウヤマキがたまらなく好きなのですが、程よくラフな葉の感じをうまく撮れません。特に冬の姿が好きなので、今冬撮りに通えるといいなと思っています。
針葉樹なのに、樹形が広葉樹のような感じなんですよね(曖昧すぎますか…)。ほど良くアシンメトリックというか。シンボルツリーに植えられることもあるそうです。この木の魅力を伝えられる語彙力がないのがもどかしいです(笑)
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